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無断転載禁止。Reproduction Prohibited.
注:ここに記載された内容は、空亡著である小説『欲望の守護神』のための設定資料です。
すべてはフィクションであり、実在の個人・団体等にはいっさい関係ありません。


地位の構成(一般公開資料)
斎司アイコン 斎司(サイシ) 5名
神司アイコン 神司(ジンシ) 10名
正神修アイコン 正神修(セイシンシュウ) 無制限
神修アイコン 神修(シンシュウ) 無制限
神修アイコン 修仕(シュウシ) 無制限
神修アイコン 内修仕(ナイシュウシ) 無制限
神修アイコン 仰士(ギョウシ)/修行者:男
冠女(カンメ) /修行者:女
無制限
地位
 こうして見てゆくと、日蛇には巫女が存在しないことに気付きます。古くから男女同権を目指してきたことで、その役割もまた平等に見習いである仰士〈男性〉と冠女〈女性〉が担います。その先は呼び分けられることもなくなり、女性にも男性同様の地位が開かれています。そればかりか神司からの地位では儀式の都合上かならず一名は女性でなければならず、着任において優遇される傾向があるといいます。しかし、それは裏をかえせば、専攻をもてる神修までの修行が、体力的にかなり厳しいということです。少ないからこそ、優遇されるのです。カリキュラムが性別で分けられていても、武道を基礎としている修行は茨の道、というわけです。
 神社本庁に属していないため、地位名にも独自性が色濃くのこります。この表では斎司が最上位とされていますが、実際にはその上、いえ、並列でしょうか、宰神司という地位があります。運営には直接かかわりませんが、見識を伸べたり社交を成したりする、いわば相談役〈顧問〉といった立場です。これには、こと社交は引き継ぎに時間がかかる、という事情もあるようで、斎司を務めおえた年配の方が多く就きます。とはいえ、驚くほど若者が就くこともあり、たんに向き不向き、時代のニーズといった問題かもしれません。また正式に就くのは三名と聞きますが、若年者には退位した年長者が補佐に駆り出されたりもするようで、実質は増えたり減ったりするようです。社交家の方ならば、日蛇といえば実務をになう神官よりも、彼らの方が馴染み深いでしょう。

――「参拝ハンドブック〜日蛇編〜」著者:今村幸枝
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