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無断転載禁止。Reproduction Prohibited.
注:ここに記載された内容は、空亡著である小説『欲望の守護神』のための設定資料です。
すべてはフィクションであり、実在の個人・団体等にはいっさい関係ありません。
食事
 神修までは、修行の一端とされ自由はない。年齢による量の加減、および離乳食までもが献立にはふくまれる。
 正しい食生活を身につけることは日蛇神官が長寿である一因とされている。
 教義として禁じられた食物はない。
 本宮の社務道厨房課(栄養士ふくむ)が献立を決定し、分霊社へと配布する。かつて地方分霊社では最もないがしろにされやすい修行だったが、食材(半調理ふくむ)宅配業の普及とともに画一化が可能となった。とはいえ、遠方における旬の物のズレ、特産物の違いなどから、同等の栄養価をもつ食材であれば差し替えは奨励される(要報告)。
 宿泊施設がない小規模な分霊社の場合、近隣の料理屋に調理を委託することが多い。
 規定食に酒は含まれない。また、修行時間においては禁酒。神修以上であれば境内(寮ふくむ)での飲酒も可能だが、酔いを理由に規制が緩むことはない。言動が甘くなれば相応に罰せられ、結果、弱い者は自主的に飲まず、強い者はより強くなる傾向がある。
 直会でのお神酒を筆頭に、儀式中に酒を口にふくむことが多少あるが、これは規制の対象外とされる。また極度の下戸とされる者は、それらの出席を免除される場合がある。
 修行過程で厨房課の手伝いがあり、全神官が一定の調理を学ぶ(十歳以上)。
神修以下
 食事時間と献立が限定される。境内では、食堂での食事となる。就学中の場合、給食が差し替えられる。また、通いの者は自宅にて同様の食事を支度する義務が生じるため、五都木市の料理屋(ファーストフードふくむ)では『日蛇の献立』を提供している店がある。好き嫌い厳禁、食べ残し禁止。病気による食事制限・アレルギー等は、事前の書類申請が必要となる(要医師の署名)。その他、やむをえず規定以外の物を食べるとき(外国旅行・葬儀・結婚式・歓送迎会・土産物・調理の試食など)にも、同様の書類申請が必要とされる(未成年の場合は保護者が提出)。正当な理由があれば、さして厳しくはない。
神修以上
 業務の多様さ、必須カロリーの違いから、各人の自由となる。しかし忙しさから、そのまま続けて規定食を申し込み、間食で補う者が多い。そうした場合、食堂の食事提供時間に合わせることにはなる。毎日(1〜3食)の申し込みは一月更新、のちに(突然の外食などで)不要とする時には連絡する義務が生ずる。また、毎度当日に食券を買う方法もある。
 かつては周辺には飲食店が皆無ゆえに選択肢も少なかったが、現在は月蛙喫茶に通う者も多い。
 神司以上であれば、多忙ゆえに個人の職務室までの出前(食堂・月蛙喫茶とも)が可能になる。
行儀見習い
 序:希望があれば、習い事の間に食事を挟むこともできる。規定食が饗されるが、禁止事項は一切なし。
 急:病気・アレルギー等の場合をのぞき、神修以下の食事、規律が適用される。飲み込むまでが行とされ、胃から戻した場合のみ破棄される。また、そうしても次に免除されることはない。