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無断転載禁止。Reproduction Prohibited.
注:ここに記載された内容は、空亡著である小説『欲望の守護神』のための設定資料です。
すべてはフィクションであり、実在の個人・団体等にはいっさい関係ありません。
入信

 神官
社家
 本人の意思に関係なく、出生と同時に入信となる。俗にいうエリートコースだが、子供からすれば義務教育に加えての修行となるので、かなりの負荷を負う。そのため現在では、親の教育方針により入信させないこともできる(古くは里子・養子に出すといった手段がとられた)。
 また五都木市には、社家に限らず、神官の子供や入信した子供を優先的に引き受ける託児所や保育所、小児科病院がある。
一般
 どのような年齢からでも可能だが、生活習慣が身につくまでは負荷が大きいため、高校や大学を卒業してから専念するほうが挫折が少ない。
 必要資格
一般
 年齢に見合う義務教育。入信後も、義務教育だけは放棄できない。
宰神司
 高校卒業、あるいは同程度の学力。看護実習と、それが成せ得るだけの医療知識・技術の修得。普通自動車免許(しかし現実には、実務に必要となる多彩な免許の取得を求められる)。礼を欠かぬ程度の社交ダンス。
 費用
 社家・一般ともに、入信料(初期費用)が発生する。入信時に払うか、貸費とするかが選択できる。貸費とした場合、内修仕になってから(修行者はほぼ無給与のため)二年ほどかけて返済することになる。自宅から通えず、寮に空きがない場合、五都木市で賃貸住まいとなるが、その料金も貸費には含まれる。


 行儀見習い
 神官とは別枠。数時間の、いわば体験コース。武術、茶道、舞踏、書道、華道、作法としたものを稽古事として習う。予約制。
 神官とは別枠。本宮と、大規模な分霊社のみ実施。親の手にあまる、いわゆる不良児童を更生させることを目的とするコース。武術と瞑想を基本とし、指導役の監視つきでプライベートは一切無し、外界との接触も禁止(携帯電話も没収)。月単位の長丁場となる。要相談。おおむね魂が抜けた体で帰路につくが、後になって正式に入信する者もいる。

    過去には序と急のあいだに『破』というコースが存在したが、現在は行われていない。
 必要資格
 不要
 費用
 どちらも予約時に支払う。キャンセルには、期日に見合うキャンセル料(当日キャンセルは全料金)が発生する。
 例外
 藤井の道場は無料。


退信
 神官
 仕事上の引き継ぎが済んでいれば、時期は問われない。四月の入社に合わせるため、三月中に退信する者が多い。また、貸費が未納の場合は、すべて清算する必要がある。
 行儀見習い
 連絡不要だが、礼を欠かぬよう指導者に挨拶してゆく者が多い。
 よほどの事情がないかぎり、途中退信は認められない。