index top 本宮の構造
無断転載禁止。Reproduction Prohibited.
注:ここに記載された内容は、空亡著である小説『欲望の守護神』のための設定資料です。
すべてはフィクションであり、実在の個人・団体等にはいっさい関係ありません。
舞殿アイコン 舞殿
舞殿位置


 元の形状、改築過程ともに、今村忠彦氏の想定は非公開資料と合致する。
 舞台下には半地下の奈落があり、幾つかの小迫りが設置されている。かつては人力だったが、現在は電動を使用する。天井の梁には目立たぬように、裏方が作業するための手すりや梯子がかかっている。
 例の「社殿を鉄筋コンクリート建築にしよう」案が提出されたとき、もっとも注目を集めたのが舞殿である。近代建築なら、大掛かりな舞台装置が導入できる。なにより幕や照明のための通路(キャットウォーク)設置が、論議の焦点となった。古来の建築にキャットウォークは不似合い、手すりだけでは安全対策として不十分、祭のたびに全ての照明を設置しなおすのも手間――。
 結局のところ(周囲の意見として)合理性より歴史が優ったのだったが、さすがに小迫り(迫り上がり)は電動化された。



本宮の構造